【不登校】あの時間があったから今、誰かのために 二人の起業家が対談 9・22心斎橋
9月22(土)大阪・スタンダードブックストア心斎橋にて、元不登校児の二人の起業家のトークイベント『学校は行かなくてもいい?』が催される。
地方創生ファンド運営の小幡和輝と、分身ロボット「OriHime」開発者の吉藤オリィが対談する。
和歌山出身の小幡は、小学校低学年から中学3年まで10年近く不登校状態。学校以外では「普通に遊んでいた」と言い、自宅では各種ゲームにハマった。トレーディングカードの大会では、地元県である和歌山一を獲るなどの結果も。
「人と関わるのが嫌なのではなく、学校で行動を縛られるのが嫌」と言うが、自宅で一人で過ごしているうち「自分は何をしているのか」と悩むこともあった。
高校は定時制に進学したが「働きたい」「大人と一緒に動きたい」という思いが大きくなり、アルバイトを始める。資格の勉強もし「1年間で6つくらい取った」。
元々負けず嫌いの小幡は、高校に進学する際「学校を一回も休まない」「成績トップ」の目標をあえて作り、達成。さらに「人と繋がりたい」と、全国のイベントなどで活動している高校生たちとネットなどでアクセスした。
「和歌山県の高校生たちの8,9割は卒業したら県を出てゆく」と小幡は言う。「これでいいのか」「出身県を誇りに思ってもらえたら」。そう感じた小幡は、アルバイトで貯めたお金で”高校生が地元を盛り上げる”ための会社を設立。「高校生カフェ」や「合同文化祭」などを主催・運営した。
その後、和歌山大学に進学、町おこし・地方創生をキーワードに様々なプロジェクトを運営する。2017年には世界遺産の高野山で「地方創生会議」を開催。またクラウドファウンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンドを設立した。
そんな小幡が、小学校高学年から中学まで3年半ほど不登校経験を持つロボットコミュニケーター・吉藤オリィと対談する。
吉藤は身体が弱く学校を休みがちだったが、クラスでの居場所を失い不登校に。自身の孤独だった経験を元に「遠く離れていても、その場にいるかのように会話ができる」分身ロボットを開発した。
義務教育の枠から自由だったからこそ、自分らしく人と繋がり問題意識に邁進できた小幡と、自身の経験から「孤独解消」をキーワードに”便利なだけ”ではないコミュニケーションロボットを開発する吉藤。
今くすぶっている人にも、「自分ならでは出来ること」のヒントが見つかるかもしれない。
※小幡氏の生い立ちは2013年のブログ筆者取材ノートから
■小幡和輝@祝!著書1万部📚 (@nagomiobata) | Twitter