NO FUTURE FOR FUTURE

NO FUTURE,FOR FUTURE.メンタルや身体が不調でも、ほんの少しだけ明るくなれるようなことたち

車椅子男性でもオシャレな”巻きスカート”はパリコレでバズるか=9月27日パリ

22春夏パリコレに車椅子でもオシャレなファッションがランウェイ殴り込み https://twitter.com/tottolink より

 9月27日(火・現地時間)パリコレ真っ最中のフランス・パリで、車椅子のモデルたちが車椅子でも着やすい”巻きスカート型ボトムズ”を着てランウェイを”歩く”。パリ日本文化会館にて、15時30分(現地時間)から。

 主催するのは日本障がい者ファッション協会で、ユニバーサルデザインでありつつオシャレな『bottom’all』(ボトモール)ブランドとしてショーを開催する。
 代表の平林景さんは、男性体でありながら自ら考案・政策した、袴のような”巻きスカート”着用写真をSNSに投稿。たびたびバズっており、見たことがある人もいるかもしれない。
 先日話題になった、“男子でも着やすいセーラー服”も平林さんらのデザインだ。
 
 かつて平林さんは車椅子ユーザーから「障害があると、着たいものを着れない、諦めざるをえない」という声を耳にした。たとえば男性のボトムスであっても、デニム生地を履く時には強い力が必要になったり、そもそも服屋で試着室に入れないことも。また車椅子の場合、フリルをひっかけてしまったり、車輪を漕ぎにくかったり、汚れやすくなる場合も多い。

 そこで平林さんは、まったく新しい”着脱しやすく、オシャレに見える”を試行錯誤し考案。マジックテープなどで着脱容易・前後アシンメトリーで皺などにもなりにくく、和風にも洋風にも見えるオシャレな巻きスカートというユニバーサル+ファッショナブルな「bottom’all」を開発した。これはボトム+全員という意味を込め、障害の有無、老若男女、多様な国籍で着れるようにとの意味があると言う。

 そんな『障害があるからこそ、生まれたかっこいい服』を広めるため、2022春夏パリコレクションで発信することに。パリコレは言わずとしれたファッション流行の発信地。「パリコレウィークにファッションショーを開催し、世界に流行を生み出す」(平林さん)ことが出来れば、様々なアパレルメーカーが”誰もがオシャレを楽しめる”ファッションを開発してゆく可能性が高い。
 
 開催費用を募るためクラウドファンディングを行うと、僅か30時間で目標額である300万円を達成。最終的には800万円以上の支援総額を達成した。ランウェイを車椅子で”歩く”モデルたちもオーディションをして行われた当事者たちだ。

 各国のプレスや観客によって撮られた動画、写真で世界的にバズれば、一気に日本発のユニバーサルなファッションが認知されるだろう。果たして明日27日、どのようなショーが披露され、各国メディアや有名メーカー、ブランドたちはどう受け止めるのか。