NO FUTURE FOR FUTURE

NO FUTURE,FOR FUTURE.メンタルや身体が不調でも、ほんの少しだけ明るくなれるようなことたち

ピンク髪のUFC王者、精神障害者ホームで”ご機嫌”ダンスが話題「あなたが嫌いだったけど…」

グループホームでノリノリのUFC王者オマリー(※ピンク髪) https://www.instagram.com/sugasean/

 

 今年8月、レインボー髪でパリピイカれたファイター ショーン・オマリー(28=アメリカ)は、大方の予想をくつがえし、見事な一撃KO勝利でUFC世界バンタム級王座を勝ち取った。
 その新王者オマリーは10月2日、精神・知的障害がある人たちのグループホームに少人数で訪問。コミュニティのイベントで行われたダンスタイムで、皆と一緒に踊ってはハイタッチ、自然体で”ノリノリ”な動画がアップされ「こいつどこでもfeel goodなんだな」「馴染みすぎ」と話題になっている。

 オマリーは、世界最大の総合格闘技団体UFCきってのノックアウトアーティスト。180cmの身長ながら、61kgのバンタム級に参戦し、長い手足から繰り出す脱力した打撃で、KOの山を築いてきた。

 甘いマスクや、抜群のファッションセンスや奇抜なタトゥー、また大のマリファナ好きも公言し、独特な言動でもファン・アンチ共に人気だ。

 8月、オマリーは自身と真逆のグラップリング(組技)スタイルの絶対王者アルジャメイン・スターリングと対戦。
 試合でオマリーはテイクダウンを切りまくっては見事、2Rに必殺の右ストレートでダウンを奪いパウンドアウト、新王者となった。

 そんな人生の頂点にいるオマリーは、今月2日SNSで「地獄の週末さ、明日からまだ仕事だ」と綴り、地域の特別支援グループホームで行われたイベントに訪れたビデオを投稿。

 映像では相変わらず脱力した様子のオマリーが、当事者たちに混じって、フレンドリーな様子でゆらゆら一緒にダンス、互いに自然な様子で話しかけあっている。
 周りの当事者たちも、とくに彼が今をときめくUFC王者だとは気にしていない様子だ。

 オマリーはUFCデビューする前に、知的障害グループホームで働いていた。この場慣れた様子は、今までにもたびたび訪れていたのかもしれない。

マリファナをくわえ、ノーパンでベルトを巻いてご満悦のオマリー https://www.instagram.com/sugasean/

 コメントでは「今まではあなたのことが好きじゃなかった。私は重度の障害を持って働いているが、大きな敬意を払うよ」「このビデオは、俺のスカしたショーン・オマリーという見方をすっかり変えてしまった、こいつはただのいいやつだ」「やつは人民の王者だ」と印象がガラリと変わったというコメントが並んだ。

 オマリーは後日ポッドキャストで「マジで最高だった、踊りすぎて足が痛いけど。酒もドラッグも抜きで、どうしてあんなに楽しめたんだろう。ちゃんと帰宅も出来て、よく眠れたよ。これから金曜の夜はあそこで決まりだな」と、クラブでのダンスと違って安心や肯定感に包まれていたと、ご機嫌な様子だ。

 オマリーの次戦・初防衛戦は、プロ唯一の黒星の相手マーロン・ベラという見方が濃厚だ。
 私生活と同じく、気取らず自然体で、自由な戦いぶりを見せ続けてほしい。

下馬評を覆し、新王者になったオマリー https://www.instagram.com/sugasean/