NO FUTURE FOR FUTURE

NO FUTURE,FOR FUTURE.メンタルや身体が不調でも、ほんの少しだけ明るくなれるようなことたち

37歳のシンママ格闘家・東よう子がアメリカ大舞台に挑戦、優勝すれば100万ドル

https://www.instagram.com/youko_rikutan/

 より

 

 国内の大手総合格闘技MMA)団体『DEEP JEWELS』のフェザー級王者で”戦うシングルマザー”の東よう子さん(37)が、アメリカの大手MMA団体『PFL(プロフェッショナルファイターズリーグ)』へ参戦することが決まった。2月末に本人がSNSで発表した。
 PFLは1年間のリーグ戦形式をとっており、勝ち上がり優勝すれば100万ドルの賞金が獲得出来る。まさに”アメリカンドリーム”を体現出来る場所だ。初戦は4月7日(日本時間)に米国ネバダ州ラスベガスで行われる。

 シングルマザーでありながら、仕事、子育て、そしてアスリートを兼任するスポーツ選手は多い。国内の格闘技選手でも、プロボクシング元WBO女子スーパーフライ級王者・吉田実代や、過去にはレスリング世界王者で現在は総合格闘家山本美憂(現在は再婚)などが知られている。

 東さんもその一人で、SNSの自己紹介欄のトップには『#息子に肉食わす』とシンママであることを公開。小学校低学年の一人息子との生活のため、格闘技と仕事に励む。仕事は体操の先生で、試合では生徒の子どもたちの応援の声が飛ぶ。
 
 東さんは兵庫県出身。柔道で全国高校選手権に優勝し、ジュニア国際大会でも入賞の実績を持つ。警視庁所属で柔道を続けていたが、ケガで断念した。しかし競技をやりたいという気持ちがあり、MMAの道へ。17にはまだ小さい息子を連れ、練習環境を求め2人で上京した。
 
 デビュー戦は敗北してしまったが、連勝を重ね昨年5月には王座を獲得。前の戦いではタイ人強豪にTKO勝利している。現在の戦績は8勝(3KO)2敗。

昨年5月に王座も獲得した https://www.instagram.com/youko_rikutan/ より

 以前から試合後のマイクで「シングルマザーで息子とRIZINや海外を目指しています」と、大舞台や海外へ参戦アピールしていた。昨年もアメリカのMMAジムに息子を連れて武者修行と海外志向は強く、今回はその夢が叶った形となる。

 契約した『PFL』は、シーズン制を採用し、K-1で活躍したレイ・セフォーが代表を務める大団体。シーズン制を採用し、試合は1年ごとに各階級のリーグ戦で争われる。選手たちは毎年優勝100万ドルの賞金を目指し、レギュラーシーズンからプレイオフ、決勝までを戦う。

 東さんの初戦の相手は、サンボの世界選手権で6度の優勝経験を持つマリナ・モハナトキナ(34=ロシア)。PFLの他にもメジャー団体で活躍し、8勝3敗だが、5つの一本勝ちを持つ極め技の強いファイターだ。女子フェザー級戦での試合となる。

 東さんはSNSで「夢だったアメリカでの大舞台!出場記念大会にはしない!やるからにはトップ目指して頑張ります」と意気込む。東は猛者の集うPFLリーグを勝ち抜き、自分の、そして息子に経験させたい様々な夢のため、高額賞金を手にすることが出来るか。

■東さんのツイッター インスタグラム

※某媒体向けに書いたものを大幅に直しました